治療体験記 術後

手術当日

雑記のイメージ

当日の朝

朝隣の目覚ましで起こされて手術日を迎えました。時刻は5:20分、ふざけんな!

と思いつつ寝ようと思うが、廊下がうるさく寝られない。持参の耳栓をして再度眠る。(耳栓は持って行った方がいいと思います。)

その後眠っていると名前を呼ぶ声で目覚める。朝の血圧測定の時間らしいです。

もう手術時間かと思いましたが、まだ7時前で手術まで数時間ほどありました

後やることは、術衣着替えと歯磨きを手術30分前までに終わらせることです。術衣は、ドラマで見るような緑っぽい奴と、締め付けが強い靴下があります。

手術用靴下

一方で当日の具体的な手術時間は当日の看護師から知らされるとのことで、ソワソワしてまっていました。

時間単位で決められていると思っていましたが、準備万端を最優先にしており、電車のように時間にシビアな訳ではないようです。

そんなこんなで担当の看護師がお迎えに来ました。この病院には美人な人しかいないのか、なんて思いつも、数時間後に終わっていることを考えると真剣に話を聞かなければ、、

手術室へ

さて、手術室まで移動です。

少し早く着きすぎたの待合室のようなところで待つことに。その間に少しの雑談。意外と自分が緊張していないことにびっくり。と思っていると、手術室案内の方がきました。いよいよです。

手術室は、真ん中に幅狭なベットと、周りにいろいろな機器を置いたような場所でした。ベットの上には良くある大きな照明があります。

少し意外だった
手術室前の扉を抜けると、手術室がいくつもありました。術室の扉は一つなため、入るまでと合わせると2つの扉でした。意外と構造は複雑ではないのだなと思いました。また意外だったのが、衛生的な面。手術室へは土足(とはいっても新しめであるが)で入り、室内にも外で着るユニクロのアウターも置いてありました。手術に対して抱いていた、「除菌清潔!」というイメージとは少し違っていました。

まずそこに座らされ、名前など逐一確認します。また手術の内容を確認され、同意書も再確認します。(唐突に今回の手術の目的を聞かれて焦りました。)

この部屋がだいぶ寒く、術衣一枚しか着ていなかったこともあり、凍えていました。そこに空気入りのエアー布団のようなものをかけ、体を温めてもらいます。今度はだいぶ暑い。(寒さと暑さと緊張でもうこれわけわかんねえな。)

まず、酸素用のマスクをつけます。口に抑え大きく深呼吸するように言われました。確か酸素によって精神を落ち着かすのが目的だったような気がします。

それから、体に色々貼り付けます。血圧や酸素濃度の計測器を指につけたりしました。おでこには、麻酔の効き目を測るための眠りの深度計を貼ります。(前日入院時に言われていた、乳液などをおでこに塗らないようにという要求の理由です。)

また、左腕に点滴用の針を挿します。これが痛い。手の甲に指すもので、神経があるのか非常に痛かったです。これは退院までの点滴までずっと装着することになります。

一通り終わると、いよいよ麻酔の開始です。酸素用のマスクを口に塞ぎ、「眠くなってきますよー」の一言。ついにきたかと思いつつ、なんだか意識が強制的に押しつぶされる感覚になりました。

あまり気持ち良い感覚ではなかったです。といっても、数秒の出来事なので、すぐに眠りに落ち不快感は一瞬です。

感覚を例えるなら、意識という糸を上から押しつぶし、強制的に通信を遮断する感覚に近かったです。

ありえないですが、抵抗して眠れなかった等があると困るので、なすがままに麻酔で眠りにつきました。

手術後(地獄)

大体6時間くらいな手術だったと聞きました。起きると確かICUに運ばれていました。後に聞いて、午後の19時あたりだったと思います。

うとうとで気持ち悪い中、先生たちが見にきました。噛み合わせを見て安心していたようです。無事、手術は成功なのでした。

というのが、病院側の視点です。

患者側にとっては、地獄の始まりです。今後挙げていきますが、まあ術後1週間は何かしらでつらかったです。(誇張一切なし

手術直後の地獄を端的に言うと下の感じです。

  • 頭だるい、痛い
  • 顎痛い、上下感覚ない
  • 鼻から全く吸えなく、口内乾燥えぐい
  • 尿管カテーテル動くたびちょい痛く身動き取れない

言葉では表せない、苦痛と気分の悪さがありました。

そんな状態で痛み止めをお願いすると、次回は深夜1.2時にならないと使えないとのこと。それって何時間後だよ,,.と思いましたが、ここではあえて時間を見ませんでした。なんだか、現時点の時間を見てさらに絶望すると思ったからです。

頑張って眠ろうとしますが、顎の痛さが壮絶で全く寝られない状態です。

その後なんとか少し寝られたため。さっきまで見ていなかった時計を見てみました。8時20分ほどでした。この瞬間の絶望は忘れません。

寝れないほどの痛さを軽減する薬の使用まで約5時間もあるのです。この状況ではいかに現実から抜け出し、眠りというショートカットに移れるか勝負となります。

眠りというショートカット

しかし、眠りを阻むのは痛みだけではないのです。周りには他の患者さんがいます。ナースコールなどの音照明の電気などが非常にうるさく、これまた寝られる状況ではないのです。

人生で最も過酷な時間の一つだったと言えます。痛くないと自己暗示をしても、自然と口で痛いと言ってしまう。それほどの痛さがありました。

そんなこんなでだんだん痛みが軽減したのか、少しだけ寝ることができました。

もはや思い出したくないですが、この日の夜は、痛みに慣れる他なく、耐え抜きました。(麻酔が使えない制限はなんとかならないもなのか...)

麻酔の利き方に個人差があるかも知れませんが、上下顎の手術をする方は類似した辛さを経験するかと思います。

何とか耐え抜いたことは、医師、夜勤で常に準備をしている看護師の方々の存在があってのことです。手術にてありがたみを痛感するのはおかしいですが、手術後を乗り越えられたことに対して、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。

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