顎変形症を学ぶ

術前の実施項目

術前の実施項目タイトル

手術前に行う病院での検査等をまとめました。

記事の内容

手術前の実施検査等の項目

大体の実施順序

手術前は何をするのか

実施項目

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 心電図
  • 呼吸機能検査
  • レントゲン(正面/口開けた時の左右側)
  • パノラマレントゲン(全体/左右)
  • CT
  • 貯血
  • 歯列写真(正面/左右/口腔内上下)
  • 顔貌写真(正面/左右/歯を見せながらの正面/木の棒を両奥歯で噛みながらの正面)
  • 麻酔説明

術前に必要な基本的な検査等の実施項目は上記の通りです。挙げてみるとかなりの数があることが分かります。

手術前の体が手術を受けるに十分適しているかを確かめるため、あらゆる方面から検査を実施します。

これら項目は、一度にすべて実施するわけではなく、手術の約1カ月前と、手術数週間前の2回に分けて実施します。特に貯血は、長期間の保存ができないなどの制約があるため、手術の数週間前に実施します。

大体の順序について

手術1~2カ月前

  • 血液検査
  • 尿検査
  • 心電図
  • 呼吸機能検査
  • レントゲン(正面/口開けた時の左右側)
  • パノラマレントゲン(全体/左右)
  • CT
  • 顔貌写真(正面/左右/歯を見せながらの正面/木の棒を両奥歯で噛みながらの正面)
  • 麻酔説明

大体2,3時間くらいで終わります。とは言いつつも、病院の都合で午後に予約を取りにくいこともあるため、企業で働く方は1日休暇を取ることをお勧めします。

私の場合、一度手術を延期をしています。延期前の1回目は手術の約2ヵ月前に、延期後の2回目は手術1ヵ月前に実施しました。上記は大体1~2カ月前に実施するかと思います。

延期はしましたが、CTは1回のみ撮影しました。CTの目的としては、顎骨内部の神経の位置等を把握することです。歯のように短期間で位置が動いたりすることはないため、数カ月前の写真の使用でも問題はないそうです。

呼吸器機能検査について

検査では、肺活量など呼吸機能を測定します。口にチューブを加え、吸って吐いてを繰り返し、最終的に大きく息を吸い込んで、一気に吐くという行為を数回行います。

初めての方は少し恥ずかしいかもしれません。担当の方の前で口にチューブを加え、限界まで息を吸って吐く動作をします。苦しみながらも全力でやる必要があるため、検査担当の方は「ぐぅぅっっっーーーー!!!!はいて!!!!!」や、「吐いて吐いて、がんばれがんばれ」など全力で呼吸をしてもらうように促されます。担当の方によっては、結構大声でやっている方もいらっしゃいます。

検査で恥ずかしがって手を抜くのはいけません。検査では、患者が手術した際の呼吸機能が十分かどうかを図ります。その評価の元が同検査の結果であるため、力を抜いてやってしまうと正確な結果が得られず、最悪手術の許可が下りません。

どのような検査で何が分かるのか、以下のサイトから詳しく知ることができます。

「呼吸機能検査」で何がわかるかご存知ですか?前日・当日の注意点も医師が解説! | メディカルドック (medicaldoc.jp)

手術1-2週間前

  • レントゲン(正面/口開けた時の左右側)
  • 血液検査
  • 貯血
  • 顔貌写真(正面/左右/歯を見せながらの正面/木の棒を両奥歯で噛みながらの正面)

レントゲンは1カ月前と同じように撮影しました。虫歯の状況等を検査します。

貯血について

性別等によって上下しますが、貯血では400mlを採取します。採血とは異なり、針は少し太めのものを使用し、患者は寝た状態で処置を受けます。採取がしやすい左右どちらかの腕から採取をします。

貯血をする方は、水をよく飲んでおきましょう。私の担当の方は500mlのペットボトル分は貯血前に飲んでおいた方がよいと言っていました。血の出方に影響するそうです。

私の場合貯血が午前中であり、朝の朝食はヨーグルトくらいしか摂取していませんでした。そのため貯血前に500mlの水を買ってきて飲むように言われて飲みました。

また、緊張や冷えを感じる方は、血管が収縮して血液が流れない為、貯血がうまくいかないかもしれません。その際は、病院で腕を温めるなどの補助をしていただけるのでご安心ください。

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