治療体験記 術後

矯正医の相性/腕が悪いと悪夢になる

雑記のイメージ

矯正医院に行くたびに何だか胃が痛くなり、治療後は疲れることがあります。これは矯正医の相性、腕などが悪いためでしょう。担当医に腕があって噛み合わせ画と歯並びが合えば気にする必要はないですが、噛み合わせすらも悪く矯正の技術もない医師だとするとそれは地獄で、あなたの人生が破滅します(もちろん、腕が良い医者でもそれだけ症例がムズイ場合もあるということは前提にして)。

忙しい雰囲気で質問する暇も見つけられなかったり、質問すればなんだか腑に落ちない説明、医者が患者の言葉を聞かなかったり、歯の隙間が気になると言えば、磨き方や元々歯茎がなかったというように自分の非を一切認めないなど、言い出せばきりがない担当医への不満と不信と憤りなど、医者としてふさわしくない者があなたの矯正を担当することになれば、矯正期間中は苦しみが続きます。

運要素もありますが、矯正医院選びは大切です。

術後でもかみ合っていない

顎変形症治療のために、約2年前から矯正をしています。現在はプレート除去手術を終わり、術後矯正の最中です。本来この外科的手術を伴う治療では、術前の歯並びが悪くなり、術後はかみ合わせが良くなるという流れが通常です。ですが、私の現状は違います。術後でも噛み合わせがあっていない状況なのです。

術直後は、多少噛みあっていました。とはいえ正中線がずれていてきれいに並んでいるわけではありませんでした。術後の学生担当医が小声で、○○クオリティ(○○は矯正医院の名前)といったいたのを鮮明に覚えています。聞かなかったことにしましたが、この発言からも歯並びが悪いということを暗示されていたのでしょう。

それで少したって、ゴムかけが始まるのですが、付けると全くかみ合いません。前歯の検視一本のみが当たる状態です。奥歯はかみ合わず、そのせいで顎は疲れるし。前歯に負担がかかっているのが分かります。歯並びを微調整する目的で使われるゴムかけなのに、ずれの大きさは微調整の範囲を超えています。

そもそも術前に歯がかみ合わないのは普通ですが、歯並びが多少ずれていました。前歯が少し浮いていたr、きれいに歯列がアーチになっていないような状態です。その状態で顎変形症手術をしても術後のかみ合わせが合うわけはありません。

とはいえ、手術までの期間がおよそ1年と、通常の治療よりも早めにするような方針のような感じでしたので、術前の歯並びが多少悪いままでもよいと思っていましたし、医者も其の設計をしていたでしょう。

医院に行くたびのストレス

医師の腕があれば、多少人情への問題は無視できます。ただ、歯がかみ合わなかったりする技術面で問題があればそれは最低な、価値のない医師です。こんな医師はいないと思われますが、矯正の世界では存在してしまうのです。

一例です。私は矯正によってブラックトライアングルが前歯にできてしまい、死ぬほどの悩みを抱えています。医師には「隙間を削ってほしい、目立つので。」と話すと、間隙を開けずに、「だろうね!(軽く笑いながら)」の一言。単純に思ったことを何の考慮もなく感情的に発言し、さらに、「だろうね」というまるであなたは他人で関係ないという姿勢、そしてとどめにどこからその感情が出るのか、通常の会話では出てこないはずの「笑い」が医師と患者の会話で平然と出てきてしまうのです。

これは一例ですが、医師の素性が分かると思います。金稼ぎの悪魔のような、相手が何に悩み発言がどう思われるのも分からない、思慮のかけらも医師としても自覚も一切ない、そんな奴が医者として人生が掛かる矯正治療をしているのです。

もちろん矯正だけではできませんが、しっかり歯を磨いていたことを考えると明らかに矯正による影響で起こったことです。これについてはIPRで側面を削って多少はましにすることができます。それを求めて要求を出せば、「ど、どうゆうこと。意味が分からない(笑いながら)」という英語を直訳したような返答です。いくら説明の方法が悪くてもこの言い方を患者にするでしょうか。文字通りこの言い方を患者の目の前でするのです。

医院のサイトを見れば、医者へのストレスと不満、不信はさらに大きくなります。なぜなら、「患者のスマイルのために」、というような文句が記載されているからです。マーケティングは現実よりある意味で嘘を含めたものであると思いますが、歯という人生に関わる業界でこの文句と現実の医者の対応の乖離を見てしまえば、もはやこれは詐欺師と何が違うのでしょうか。

そんな対応が何度もあるので、医院に行くたびになぜか緊張し腹が痛くなります。

意見が言えない

この状況をさらに悪化させるのは、患者自身の性格です。上記のような返答をされたら普通はどのように反応するでしょうか。私はただただ聞くばかりで、反論したりはできませんでした。

医師のような薄情な人間が、何も言ってこない私のような人間と対峙した場合、間違いなく自分の非を認めず、相手の問題に仕立て上げます。私のブラックトライアングルはまさにそんな状況で、医者はこれを矯正による影響ではなく元々の歯の状態か、私の口腔ケアの要因が大きいと思っています。

高い金を払ってこのパターンは最悪でしょう。返金も保証もなく泣き寝入りすることになります。顎変形症手術や矯正治療ではこのようなことを絶対に避けなければいけれだけを

矯正治療では最終的にはたいていかみ合います。それは医者も訴えられるため、半端な治療はできないからです。ですがある程度の品質は医者の治療で大きく変わります。それはブラックトライアングルや、正中線などです。これ等側面は患者が解決したと思えないまま、終了することが起きます。

憂鬱があふれる

ここまで読んでみて、悪い医者と当たると文字通り地獄のような苦しみがあると分かると思います。正直なところ、術後矯正中の現在ですが矯正治療前に比べて憂鬱になることしかありません。社会人になって仕事等もあることも関係しているでしょうが、間違いなく矯正による影響でワクワクや喜びが、術前のそれよりも澱んだ薄暗いものになってしまっています。

原因は矯正によって食事が楽しめないや恋愛ができないことであり原因はわかっているのですが、何せ長期間の治療のためにそれらが楽しめないことも確定しているのです。気持ちの問題でもありますが、それらを気にすることがなかった術前は今と比べてはるかに生き生きしていました。

今はまるで、罪を犯して執行猶予中のようなそんな感じです。

楽しみたくても楽しめない、解決したくても取り消せない、そんな問題が何をするにしても私の思考に現れては、失望と悲しみ、怒りというマイナス感情を置いて、希望やうれしさ、やる気などのプラス感情を持つことを許しません。

不可避な精神変化

そんなことを言っても、起きてしまったことは元に戻せません。治療でできたブラックトライアングルや歯茎下がり、外科治療による顎の多少の麻痺も、今後の人生で向き合って生きていかなければなりません。それが20代で確定してしまったのです。

この地獄のような現状をポジティブに捉え、生活の糧にしていかなければいけません。それが人生であり、すべては思い通りにはなりません。

当たり前ですが、何も世の中を知らず、扶養環境で生きる若者は知っていても、理解はできません。地獄とそれによって光る、当たり前に食事ができるなどの過去の通常の生活という天国の対比を、身を持って痛感するからこそ理解できます。「不平等という平等」を嫌でも理解せざる負えず、また、だからこそしょうがないという、諦めと許容の考え方を会得します。

矯正医院選びはある程度は考慮した上での選択でしたが、運の悪さもあって若くして数十年くらいの問題や鬱を経験させられたような気がします。その点での変えざる負えなかった精神や考え方の変化は、ある意味で一つの収穫と言えます(言いたい)。

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