煩わしい術前矯正
前歯が噛み合わない開咬によって、顎変形症治療をしています。
術前矯正によって、開咬の状態がさらに大きくなった結果、意識しないと口が開くようになりました。「術前矯正が必要な理由」でも取り上げた通り、術前矯正によって歯並びが悪化するのは正常なことですが、やはり見た目的にも影響があり少々煩わしい...
そんなこんなで、無意識になる就寝中はやっぱり口が必ず開くようになりました。そして朝起きると口が乾燥しています。
また、矯正によって歯磨きしづらいこともあって、特にした前歯に昔より歯石が付きやすくなった気がします。
歯石は二種類ある
歯石はどうやらいくつか種類があり、歯肉の場所によっては二種類があります。
・歯肉の上にできるものを「歯肉縁上歯石」(しにくえんじょうしせき)
・歯と歯肉の間にできるものを「歯肉縁下歯石」(しにくえんかしせき)
といいます。
二つはできる場所以外にも、色や硬さなどの特徴でも違いがあるそうです。前者が白色のもので、一般的な歯石を指します。
矯正をしてからは1つ目の歯石が前歯に本当によくつき、なお且矯正器具のせいで歯磨きでは磨くのも難しいです。
歯石は菌が固まってできた歯垢と、唾液にあるカルシウム等の成分が合わさって再石灰化した結果形成されます。
唾液には自浄作用があり、口内の菌を殺菌や歯が溶けてしまう脱灰を防ぐなど複数の作用があります。その為、乾燥すると洗浄されるはずの細菌がとどまり、増殖してしまうことで歯垢になります。
よく口呼吸で口が乾燥すると、口臭の悪化や虫歯を招くと言われるのはこのためです。
開咬の方で顎変形症治療を行う方は、口が開きやすくなったり、矯正によって磨き残しが増えてしまうことが予想できます。
歯間ブラシやフロスを歯ブラシと併用し、歯の細かい部分を磨いていくことが大切です。矯正歯科でのクリーニングを行いながら、毎日の口腔ケアでは磨き残しの無いようにしましょう。