治療体験記 術前

鼻の広がりを抑える術式

雑記のイメージ

ルフォーによる上顎を動かす場合、特に前方や上方に動かした際のリスクとして「鼻の変形」が挙げられます。先生の腕を信じるか、或いは術後の美容整形しかないかと思われますが、目立ちにくい施術方法も発展しています。

鼻の広がりを抑える術式

診察で処置について伺う

私の場合、上顎を3ミリほど挙上させることになっていました。前方ではなく、上方向への移動です。前方ではないため、比較的鼻への影響は少ないとは思われるものの、医師からはリスクとして説明されていました。

鼻の広がりへの懸念を伝えた時にも、前方と比べて広がりにくいとは言っていたものの、3ミリの挙上というカルテを見た時の医師の反応は、広がらないという言葉の信ぴょう性がなんだかなくなったような印象でした。

鼻の広がりが嫌で...

大丈夫だと思いますよ。あなたの顔の場合、鼻が広がりにくい感じなので。

(そうなのか、よかっ...)

(カルテを見て)上に3ミリかぁ。うん、(自信がなくなったように言葉に信憑性が抜ける)

と、なんだか広がらないという言葉を撤回しようとしたい印象が伝わってきました。

「挙上だし広がらないと信じて挑むしかないか」、と思いましたが、今回延期もしてまで鼻の広がりについて懸念を伝えた結果、医師からは広がらないような処置をしてくれるとのことでした。

どんな方法かというと、上顎の切る位置を調整することで鼻の広がりを抑えるものです。

切断する位置を変える

鼻の広がりは、前方移動で主に起きますが、上顎を切り離しただけでも鼻は広がる可能性があります。

顔を含めて体は筋繊維で支えられています。顔の一部の鼻についても、軟骨の部分などは別に筋繊維が支えとして機能しており、小鼻を形作っています。この筋繊維は唇など周辺に存在しており、ルフォーによって処置される場所にも存在しています。

そのためルフォーによって上顎を切り取った場合、これらの筋繊維が切り離されることになります。

上顎の切断位置は唇裏の付け根当たりの場合が多いです。これは傷跡が見えにくいという利点があります。一方で、鼻の広がりの面では支えとなる筋繊維を切ってしまうため、広がる可能性があるというデメリットがあります。

通常、上顎手術による上記の鼻の広がりを回避するため、医師によって糸で鼻を結ぶ処置がされます。(これは大抵の場合はやっているそうですが、念のため担当の医師に聞いてみた方がよいです。)

さて、上顎手術によって鼻が広がってしまうリスクがありますが、切る位置を下に下げることによって鼻の広がりをより軽減できるといいます。

上記図では、切る位置が従来の位置よりも下に下がっていることが分かります。これにより、鼻を支える筋繊維部分への影響を軽減でき、鼻の広がりを抑えることができます。

このように切断の位置を歯に近い位置にすることで、鼻を支える筋繊維への影響を避けることができます。それにより、鼻の広がりが抑えられることが期待できるのです。

しかし、もちろんリスクもあります...それは、歯茎への傷の影響です。

施術によるリスク

従来の唇の裏と歯茎の境目から切るやり方の利点が、傷口が目立ちにくいということでした。これは物理的に唇に隠れている場所を処置するためです。

今回医師が提案した方法は、処置の位置が歯に近い歯茎の位置になります(ニコっと笑えば見える位置)。その為、当然上顎手術による傷が目立ちやすくなってしまいます。

歯茎へのダメージも大きく、歯茎の一部がなくなってしまう可能性が高いです。

歯磨きを強くしていれば歯茎が下がってしまうように物理的に切断をしてしまえば歯茎が下がってしまうのは避けられません。

鼻の広がりを避けるため、歯茎が下がる方法をとるか,,,。鼻が多少広がってもいいから、歯茎が下がらないようにするか...。

どちらとも取りがたい選択です。結果、前者を選択しました。

もちろん歯茎に影響があるといっても、無くなってしまうわけではありません。見た目の影響が不安ですが、施術ではある程度は考慮されるとのことで、また上顎を挙上するため歯茎の影響は外観からはわからないとのことで医師から伝えられました。

延期をしてまでここまでやってきました。もう決めた後は医師を信じて臨みます。

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